こんにちは、JINKです。
「親子で学ぶ経済シリーズ」もついに第10回!
今回は、ちょっと奥深いけれど、家族みんなの将来に関わる「年金(ねんきん)」について取り上げます。
「おじいちゃんおばあちゃんは、どうして働いてないのに生活できるの?」
そんな素朴な疑問から、今回は「年金のしくみ」と「なぜ必要か」を、子どもにも伝えられる形で解説していきます。
💬 年金ってなに?
「ねぇパパ、なんでおじいちゃんって、働いてないのにお金があるの?」
ある日、娘にこう聞かれました。
いいところに気づいたね。
それはね、「年金」という仕組みがあるからなんだよ。
年金とは、高齢になって働けなくなった人が、安心して生活できるように、若いうちからお金を積み立てておいて、将来もらえるしくみのことなんだ。
言いかえると、未来の自分への“仕送り”を、今の自分が少しずつ準備しているとも言えるね。
あるいは、「未来の自分へのお小遣いや貯金を、今の自分が少しずつ準備している」と言ってもわかりやすいかもしれないね。
🧓 どうして年金が必要なの?
昔は、家族みんなで暮らして、子どもたちが年老いた親を支える「家族の助け合い」が中心だったけど、
今は、
- 一人暮らしや核家族
- 子どもが遠くに住んでいる
- そもそも子どもがいない
というケースも増えてきた。
そうなると、「自分の老後は自分で準備しなきゃいけない」時代に。
でも、みんなが自分の老後を、一人で全部準備するのはとっても大変。
だからこそ、社会全体で“仕送りし合う仕組み”=年金制度があるんだよ。
💡 年金ってどこから出てるの?
「じゃあ、そのお金は誰が出してるの?」
今、働いている人たち(=現役世代)が毎月お給料から払っている「年金保険料(ねんきんほけんりょう)」が、その財源。
そのお金が、今の高齢者に届けられているんだ。
だから、
「今のパパやママが払ったお金が、おじいちゃんおばあちゃんの生活を支えている」
とも言える。
つまり、世代と世代が支え合う仕組みなんだね。
まさに、助け合いのリレーだね!
🔄 将来は、自分ももらえるの?
「じゃあ、パパが年を取ったら、今の子どもたちが支えてくれるの?」
そう、その通り!
今度は、次の世代がパパやママを支える番。
ただし、今は高齢者がどんどん増えて、働く人が減っている。
それが「少子高齢化(しょうしこうれいか)」の問題。
例えば、昔は、おじいちゃんおばあちゃん1人を10人の働く大人が支えていたとするよね?
でも、今は働く大人が5人に減って、おじいちゃんおばあちゃんが10人に増えてしまったら、一人ひとりの負担が大きくなっちゃうよね。
だからこそ、
- 自分の分は自分で備える「個人年金」や「iDeCo」
- 国の制度に頼りすぎない工夫
も大切になってきているよ。
🍙 子どもに説明しやすくするには?
「遠足に行くとき、みんなでおやつを1個ずつ交換するって決めてたら、最後の人もちゃんと1個もらえるよね?」
「でも、おやつを持ってきた人が少なかったら、みんなで分け合えるおやつの量が減っちゃうよね。」
「だから、年金も“みんなで持ち寄って、順番に分ける”っていう仕組みなんだよ」
または、
「年金は、みんなで困ったときに助け合うための“家族の貯金箱”みたいなものだよ」
と伝えるのも良いかもしれないね。
🧠 パパママにとってのポイント
- 年金は、「自分で貯めるだけでは足りない部分を、社会全体で支え合う」仕組み
- 保険料を払うことで、将来自分が受け取る権利を作っている
- 少子高齢化により、年金制度の見直しや自己防衛の意識も重要に
- iDeCoやNISAなど、補完手段も親自身が学んでおきたい
📚 まとめ
- 年金は、高齢になっても安心して暮らすための仕組み
- 現役世代が支え、高齢世代に届ける“助け合いのリレー”
- そして、今のうちから自分の将来についても考えていこうね!
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