こんにちは、JINKです。
「親子で学ぶ経済シリーズ」今回は第8回!
これまで国内のお金や物価について学んできましたが、
今回はちょっとスケールを広げて、「国の借金」について考えます。
「国ってなんでお金を借りてるの?」
そんな疑問をヒントに、政府の予算や国債のしくみについて、一緒に学んでいきましょう!
💬 国ってどうやってお金つかってるの?
ある日、娘にこう聞かれました。
「学校や病院って、誰がお金出してるの?」
そうだよね。
普段当たり前のように使っている道や学校、公園、消防署などは、実は**国や自治体が“私たちからお金を集めて使っている”**んです。
その仕組みが「予算(よさん)」と呼ばれるもの。
🏦 政府の予算ってなに?
予算とは、1年間に国がどれだけお金を集めて、何にどれだけ使うかを決める「お金の計画」のことです。
家計でいえば、「今月は食費が3万円、光熱費が1万5千円…」というように、何にどれだけ使うかをあらかじめ決めているようなものですね。
政府の予算は、大きく分けて2種類あります。
- 一般会計: 教育、医療、福祉、防衛、公共事業など、国の基本的な活動すべてに使うお金のこと。
- 特別会計: 年金、道路整備、東日本大震災の復興など、特定の目的のために特別に管理するお金のこと。
でも…もし**「使うお金」が「入ってくるお金(税金など)」より多かったら**?
そうです。**赤字(あかじ)**になります。
その足りない分を補うために登場するのが、「国債(こくさい)」なんです。
💸 国債ってなに?
国債とは、国が発行する“借金の証文”のようなものです。
もっと分かりやすく言えば、国が「あとで必ず返すから、いまお金を貸してね!」という約束をして発行する、いわば国の借金です。
銀行や保険会社、そして私たちのような個人投資家が、この**“国の借金”である国債を買って、国にお金を貸している**という構図になります。
🧠 国が借金して大丈夫なの?
ここで、親としても「え、そんなに借金して、国って本当に大丈夫なの?」と不安になりますよね。
でも、ポイントはここ👇
- 国には「税金」という安定した収入がある:私たちから毎年確実に税金が入ってくるので、借金を返済する原資があります。
- 自国通貨(円)建ての借金である:国債のほとんどは日本国内で円建てで発行され、主に日本の銀行や機関が買っています。つまり、基本的には外国に頭を下げて借りている借金ではありません。また、円を「発行」できる日本政府であることも、外国からの借金とは異なる点です。
- 国債は「信頼」の上に成り立っている:日本という国の経済力や信用があるからこそ、国債が発行され、人々が安心して貸してくれるのです。
もちろん、借金が増えすぎれば問題も出てきます。
- 利息の支払いが増える: 借金が大きくなれば、毎年支払う利息も増え、税金で使えるお金が減ってしまいます。
- 将来の世代にツケがまわる可能性がある: 今の借金を返済するのは、将来の私たちの世代や子どもたちの世代になるかもしれません。
だからこそ、**国が「どこに、どう使うのか」**を考えることがとても大事なんです。
🍙 子どもに説明しやすくするには?
「おこづかいが足りなくなったとき、パパやママに『今月だけ貸して!』ってお願いすることあるよね?」
「国も似たようなもので、日本の大きな家族のリーダーとして、みんなが安心して暮らせるように、必要なこと(学校を建てたり、病院を支えたり)をするお金を工夫して集めているんだよ」
そんなふうに、家庭の中の“やりくり”と重ねて説明してみましょう。
🧠 パパママにとってのポイント
家計と同じように、以下の視点で考えると、ニュースで出てくる「予算案」や「財政健全化」も、すっと理解しやすくなります。
- どんな収入があるのか?(税金、国の資産からの収入など)
- どんな支出があるのか?(医療費、年金、教育費、防衛費など)
- 足りないときどう補うのか?(国債の発行)
「借金=悪」という単純な見方をするのではなく、**何のために借りるのか?それがどんな未来につながるのか?**という視点を持って見ていく姿勢が大切ですね。
📚 まとめ
- 国の「予算」は、何にいくら使うかを決めたお金の計画。
- 税金だけでは足りないときに、「国債」という形でお金を借りている。
- 国の借金には、良い面(必要なサービス提供)とリスクがある。
- 家計と重ねて考えると、子どもにも伝えやすい!
🔜 次回予告(第9回)
ねぇパパ、税金ってなんで必要なの?
親子で学ぶ「税のしくみと使い道」
学校や病院、道路や公園。
それらを支える“税金”って一体なに?
どう集めて、どう使われているの?
親子でじっくり考えてみましょう!
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