こんにちは、JINKです。
「親子で学ぶ経済シリーズ」、今回で第5回となりました!
これまで、
- 第1回:経済ってなに?
- 第2回:モノの値段はどう決まる?(需要と供給)
- 第3回:GDPと経済成長
- 第4回:インフレとデフレ
と進んできましたが、今回はいよいよ「金利」のお話です。
💬 ねぇパパ、お金を預けたら増えるの?
スーパーでお小遣い用の財布を見ていた娘が、ふと聞いてきました。
「ねぇパパ、お金って貯めてると増えるんでしょ? どうして?」
たしかに、銀行にお金を預けると“利子”がつく、とはよく言いますよね。
でも、その「利子」ってなに? どこから出てくるの?
そして国や世界の経済とどうつながっているのか?
今日は、そんな“お金と時間の関係”を、親子でいっしょに考えてみましょう!
💰 金利ってなに?
金利とは、お金を貸したり借りたりしたときの“お礼”のようなもの。
たとえば:
- 銀行にお金を預ける → 利子がもらえる(=銀行にお金を貸している)
- 銀行やカード会社からお金を借りる → 利息を払う
つまり金利は、お金のレンタル料みたいなイメージです。
お友達に漫画を貸して、ちょっとお礼にジュースをもらう、そんな感じにも似ています。
🏦 銀行に預けると本当に増えるの?
たとえば、1万円を銀行に預けたとします。
金利が0.001%だとしたら、1年後にもらえる利子はたったの1円。
「1年かけてガム1個買えるくらい?」とパパが笑うと、娘はびっくりしていました。
これが今の日本の「超低金利」なんです。
でも、なぜそんなに金利が低いのでしょうか?
🇯🇵 金利はだれが決めているの?
私たちが見る金利の”元になる数字”を決めているのは、日本銀行(日銀)という中央銀行です。
日銀は、国全体の経済の体温を調整するお医者さんみたいな存在。
- 熱(物価)が高すぎたら冷やす(=金利を上げる)
- 元気がないときは温める(=金利を下げる)
そんなイメージで、経済の状態に応じて「政策金利」という指標を動かしています。
📈 金利が上がるとどうなる?
金利を上げると:
- 銀行に預けると利子が増える
- お金を借りるのが大変になる(ローン金額が増える)
「おうちのローンがたくさんあったら、毎月返すお金が増えるかもね」
「でも、貯金を頑張っている人にはちょっと嬉しいかもしれないね」
こうして、みんながお金をあまり使わなくなると、物価の上昇(インフレ)をおさえる効果があります。
📉 金利を下げるとどうなる?
金利を下げると:
- 銀行の利子は減る
- お金を借りやすくなる
「おうちを買いたい人にとっては、ローンが借りやすくなるかもね」
「でも、預けたお金はなかなか増えないから、他で増やす方法を考える人も出てくるよ」
🌍 世界の金利、日本の金利
アメリカやヨーロッパは、インフレという“高熱状態”に悩まされていて、
その熱を下げるために「金利を上げるお薬」を使っています。
日本はというと、長い間ちょっと元気がない状態で、
ずっと「ぬくぬくお布団(=低金利)」に包まれているような経済状態でした。
2024年からようやく、少しずつお布団をめくりはじめたところです。
🔁 金利が変わると円安・円高も変わる?
金利が変わると、外国とのお金のやりとり=為替(かわせ)にも影響が出ます。
たとえば:
- アメリカの金利が高くて日本が低い → 円安になりやすい
- 日本の金利が上がると → 円が買われて円高に?
金利は、家計や物価だけでなく、世界の通貨の動きにもつながっているんです。
🤝 親子で話してみよう!
- 「なんで銀行に預けたお金って、あんまり増えないんだろうね?」
- 「金利が高いと、どんな人がうれしくて、どんな人が困るのかな?」
- 「お金の価値って、時間がたつとどう変わるの?」
📚 まとめ
- 金利はお金を貸し借りしたときの“お礼”
- 日本銀行が政策金利で経済を調整している
- 金利が上がると物価を抑える効果、下がると景気を刺激する効果
- 金利の動きは、預金・ローン・円安円高にも影響
- 「お金の時間的な価値」を知るのが、経済の基本!
🔜 次回予告(第6回)
円とドルって、どっちが強いの?
外国のお金って、どうやって交換してるの?
次回は「通貨の価値と為替のしくみ」について、
世界のお金のつながりを親子で楽しく学びます!
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