こんにちは、JINKです。
「親子で学ぶ経済シリーズ」、ついに第6回です!
前回は「金利ってなに?」をテーマに、お金の時間的な価値や、国がどうやって経済を動かしているのかを学びました。
今回のテーマは、身近だけどなかなか説明が難しい、通貨の価値と為替(かわせ)のしくみです。
💬 ねぇパパ、円とドルってどっちが強いの?
ある日、旅行のYouTubeを見ていた娘が一言。
「ねぇパパ、日本円ってドルより弱いの?円安ってなに?」
――おぉ、なかなか鋭い質問!
「円安・円高」ってニュースでよく聞くけど、説明しようとするとちょっと難しいですよね。でも大丈夫。
今日は、お金にも“力関係”があるってことを、親子で楽しく学んでいきましょう!
💱 通貨ってなに?
通貨(つうか)とは、国ごとに使われているお金の単位のこと。
たとえば:
- 日本 → 円(JPY)
- アメリカ → ドル(USD)
- ヨーロッパ → ユーロ(EUR)
国によって呼び方も価値も違うんだね。
🔄 為替ってどういうこと?
為替(かわせ)は、外国のお金と日本のお金を交換することです。
たとえば:
- アメリカに行くとき、日本円をドルに両替する
- 海外通販でドル建ての商品を買うとき、自動的に円からドルに換算される
このとき使われる「交換の比率」が、為替レートです。
📉 円安・📈 円高ってなに?
為替レートは毎日変わります。
- 1ドル=100円 → 少ない円でドルが買える → 円高(円が強い)
- 1ドル=150円 → たくさん円が必要 → 円安(円が弱い)
つまり、円の価値が「高い」「低い」で、円高・円安が決まるんだね。
🍎 たとえば海外のリンゴを買うとき…
- 円高なら:100円で1ドルの商品が買える → 安く感じる
- 円安なら:150円出さないと同じ商品が買えない → 高く感じる
こんなふうに、為替は輸入品や海外旅行の金額にも大きく関わってきます。
🏦 為替レートはどうやって決まるの?
為替レートは、世界中の**通貨を売り買いする市場(しじょう)**で決まっています。
この市場には、
- 銀行や証券会社
- 貿易をする企業
- 投資家やヘッジファンドなど
いろんなプレイヤーがいて、「円が欲しい人」「ドルが欲しい人」のバランス(需要と供給)でレートが動くんです。
💰 金利と通貨の関係
さらに、**金利(お金の利子)**も影響を与えます。
たとえば:
- アメリカの金利が高い → お金を増やしたい人はドルを持ちたくなる
→ ドルが人気になる → 円を売ってドルを買う → 円安になる
逆に:
- 日本の金利が上がると → 円の人気が出て円高になる可能性も
金利と為替の動きは、とても深くつながっているんだね。
🌍 世界ではどの通貨が強いの?
国際的には、**アメリカのドル(USD)**が一番よく使われています。
- 石油・金など、世界の重要な取引はドル建て
- 各国の中央銀行がドルをたくさん持っている
ドルは、いわば「世界のお金の中心」なんです。
じゃあ日本円は?
実は、日本円も世界で3番目に使われている、かなり信頼されている通貨なんですよ!
🧳 為替が生活にどう影響する?
たとえば:
- 海外旅行 → 円安だと出費が増える/円高だとおトク
- ガソリン代 → 原油はドルで買うので、円安だと高くなる
- 日本の輸出企業(車・家電) → 円安だと儲かる
- 輸入食品 → 円安だと値上がりすることが多い
つまり、為替の動きは私たちの生活にも影響してくるんだね!
🤝 親子で話してみよう!
- 円安と円高、どっちのときに海外旅行に行きたい?
- 輸入が多いとき、為替はどう影響するかな?
- 世界にひとつの通貨があったら、便利?それとも不便?
📚 まとめ
- 通貨=国ごとのお金の単位
- 為替=違う国のお金を交換するしくみ
- 円高=円の価値が高い、円安=価値が低い
- 為替レートは、市場の取引(銀行・企業・投資家など)で決まる
- 金利差が為替に影響を与えることも多い
- 為替の変動は、旅行・物価・輸出入に大きな影響あり!
🔜 次回予告(第7回)
お金がたくさんある国って、なにが違うの?
お金持ちの国と、そうでない国。
その差ってどうやって生まれるの?
次回は「貿易と経常収支」をテーマに、
国の“お金の出入り”について親子で一緒に学んでいきます!
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