こんにちは、JINKです。
今日は、身近な場面に隠れている「経済のしくみ」を、ちょっとやさしくひも解いてみます。
「ねぇパパ、このおもちゃ、すごく欲しいのに、どこにも売ってないんだ…」
お子さんに、そんなふうに言われた経験はありませんか?
クリスマス前や人気キャラクターが登場したとき、あっという間にお店から姿を消すおもちゃ。
その背景には、「欲しい!」という気持ちと「作れる数」のバランス――
需要と供給という、経済の大事なしくみがあるんです。
今回は、「なんでモノの値段は変わるのか?」という問いを親子で考えていきます。
🎁 なんで人気のおもちゃはすぐ売り切れちゃうの?
「パパ、このおもちゃ、テレビでやっててすごく欲しいんだけど、お店に行ってもどこにも売ってないんだ…」
そんなふうに言われて困ったこと、ありませんか?
これはまさに、「需要(じゅよう)」と「供給(きょうきゅう)」という、値段を決める大きな力が関係しているんです。
📈 需要ってなに?
「需要」は、簡単に言うと、“これほしい!”という気持ちの大きさです。
たとえば…
- 人気のアニメに登場するぬいぐるみ
- クリスマス前のゲーム機
- 限定カラーの文房具
テレビやSNSで話題になると、みんな「自分も欲しい!」と思いますよね。
この“欲しい人”が多くなることを、「需要が高まる」といいます。
🏭 供給ってなに?
「供給」は、“作って売る量”や“届けられる数”のことです。
たとえば…
- おもちゃ工場が作れる数
- お店に並べられる在庫の数
- 輸送のスピードや人手
作れる数が少ないのに、欲しい人がいっぱいだったら――?
「売り切れ」になったり、値段がグンと上がったりします。
つまり、モノの価値(値段)は、欲しい人の数と作れる量のバランスで変わるということなんです。
⚖️ シーソーで考えよう!
この関係、シーソーに例えると分かりやすいかもしれません。
- 欲しい人(需要)が増えると、シーソーの片方が重くなって、値段が上がる。
- 作る量(供給)が多くなりすぎると、反対に傾いて、値段が下がる。
◉ 需要 > 供給(欲しい人が多い)
→ 売り切れる、値段が上がる、転売が起きる
◉ 供給 > 需要(作りすぎた)
→ 売れ残る、値段が下がる、セールになる
このシーソーのバランスが、毎日のお買い物の「価格」を作っているんです。
🧠 子どもと話しやすい身近な例
🎮 ゲーム機が抽選販売になるのはなぜ?
→ 欲しい人が多すぎて、普通に売ると混乱するから。
👟 スニーカーが高額転売されるのはなぜ?
→ 数が少なくて欲しい人が多いから。
🧃 スーパーでジュースが安くなるのはなぜ?
→ 売れ残りそうだから、値下げして買ってもらう。
🍅 夏のトマトが安くて、冬に高いのはなぜ?
→ 作れる時期と欲しい人の数がずれているから。
こんな身近な例をもとにすると、お子さんにも伝えやすくなりますね。
🤔 親子で話してみよう!
「最近、すぐ売り切れてたものってあった?」
「“セール”ってどうして起きるの?」
「夕飯の材料、今日は高かった?安かった?」
そんな会話の中に、経済のヒントがたくさん隠れています。
「説明しなくちゃ」と思わなくて大丈夫。
“一緒に考えてみよう”という姿勢が、最高の学び時間になります。
📚 まとめ
- 需要(じゅよう)=欲しい人の多さ(気持ちの強さ)
- 供給(きょうきゅう)=作れる・売れる数
- このふたつのバランスで、モノの値段が決まる
ニュースで聞く「物価高」「セール」「転売」も、
この“見えないシーソー”の動きの中で起こっているんです。
モノの値段は、欲しい気持ちと作る力のバランスで決まる。
それが、需要と供給という仕組みなんですね。
🔜 次回予告(第3回)
日本の元気ってどうやって測るの?
親子で学ぶ、GDPと経済成長の話
「GDPってなに?」「経済成長っていいことなの?」
そんな疑問を、身近な話題から一緒に解きほぐしていきます。
お楽しみに!
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